(平成30年3月10日更新)

 本書は、旧日本陸軍の歩兵聯隊及び騎兵聯隊に対して 天皇陛下から親授された「軍旗」の歴史について総合的・体系的に論述するものです。

 陸軍の軍旗は、陸海軍を統率する大元帥たる 天皇陛下から、歩兵・騎兵聯隊に対して親しく授与された旗であり、 陛下御躬ら統率される軍隊であることの御徽であって、軍人にとって軍旗が現れるのは即ち 陛下の御親臨に等しいとされる特別な旗でした。

 軍旗は古の錦の御旗に相当するものであり、それ故、軍旗は極めて神聖な存在として取り扱われ、戦場で傷んだからといって他の物品のように軽易に作り直したり大きな修復をしたりすることはありませんでした。 明治初期に授与された古い軍旗は、幾多の戦役や事変等を経て、旗の本体部分が破れて滅失し紫色の総(ふさ)のみになってしまいましたが、むしろ 天皇陛下の御馬前で勝利を重ねてきた歴戦の精鋭聯隊であることを示すものとして大いに誇りとされました。

 一部の軍旗は、聯隊の改廃により宮中に奉還されたり、戦時中に喪失されたりしましたが、多くの軍旗は大東亜戦争の終結まで各聯隊により捧持されました。 そして、終戦後間もなく、歩兵第三百二十一聯隊等一部を除き、各聯隊の軍旗は将兵の復員に先立って奉焼され、それぞれの歴史に終止符を打ちました。

 今日、軍旗に関する史資料の大部分は、あちらこちらに分散して存在しているため、何か1つの事柄を調べるだけでも複数の資料にアクセスしなければならず、長時間をかけて大変煩雑な過程を経なければならないのが実情です。

 本書は、元大本営参謀高市近雄氏らの貴重な先行研究の成果等を踏まえ、太政官・陸軍等の公文書をはじめとする第1次資料を主体に、元軍人の関係者の方々の証言やその他関係資料等を加味して、帝國陸軍の軍旗に関する広範多岐にわたる諸事項を考察し、体型的に整理したものです。

 ● ISBN: 978−4−9908114−5−7

 ● 分類コード: C3021

 ● 規格: A4版、無線綴じ製本、ソフトカバー、一部カラー、220頁

 ● 著者: 森下 智

本体価格 2,980円 (送料360円/レターパックライト)

 

 『帝國陸軍の軍旗 歩兵騎兵聯隊軍旗の歴史』


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 175ページ7行目「9月1日」とあるを「8月25日」に修正
● 203ページ表中歩464軍旗奉焼日が「24日」とあるを「25日」に修正

 

まえがき・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7

第1章 軍旗の由来とその制式・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8

 第1節 帝國陸軍の軍旗の由来及び制定経緯・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8

 第2節 軍旗の制式 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11

  第1款 幻の軍旗・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11

  第2款 初の制式軍旗・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・17

   1 軍旗の制定(明治7年12月2日)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・17

   2 砲兵聯隊軍旗の廃止及び後備歩兵聯隊軍旗の制定(明治18年1月10日)・・20

   3 騎兵聯隊軍旗の寸法改正(明治29年9月7日)・・・・・・・・・・・・・・21

   4 騎兵聯隊軍旗の寸法改正及び軍旗の細部寸法制定(大正6年4月4日)・・・・22

   5 独立歩兵第一聯隊(歩兵第八十八聯隊)の軍旗・・・・・・・・・・・・・・・23

第2章 軍旗授与式の変遷・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・24

 第1節 明治・大正時代の授与式・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・24

  第1款 在京聯隊の練兵場における授与式・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・24

  第2款 宮中における親授式・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・27

  第3款 鎮台(師団)における授与式・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・42

 第2節 昭和時代の授与式・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・43

第3章 軍旗下賜時の勅語と奉答・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・50

 第1節 勅語・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・50

  第1款 新編聯隊に対する軍旗親授時における勅語・・・・・・・・・・・・・・・・50

  第2款 軍旗再授時等における勅語・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・50

 第2節 奉答・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・51

第4章 騎兵聯隊と後備歩兵聯隊の軍旗・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・53

 第1節 騎兵聯隊の軍旗・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・53

 第2節 後備歩兵聯隊の軍旗・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・55

  第1款 後備歩兵聯隊軍旗の制定・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・55

  第2款 日清戦争時の後備歩兵聯隊軍旗・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・56

  第3款 後備歩兵聯隊軍旗番号の更正・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・57

  第4款 日露戦争時以降の後備歩兵聯隊軍旗・・・・・・・・・・・・・・・・・・60

第5章 軍旗祭と地域社会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・67

 第1節 軍旗祭とは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・67

 第2節 軍旗祭における防諜・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・70

第6章 軍旗の奉還と再授与・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・72

 第1節 奉還・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・72

  第1款 臺灣守備歩兵6コ聯隊の廃止・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・72

  第2款 後備歩兵57コ聯隊の廃止・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・72

  第3款 宇垣軍縮による歩兵16コ聯隊・騎兵4コ聯隊の廃止・・・・・・・・・・73

  第4款 特設師団隷下歩兵・騎兵聯隊の復員に伴う奉還・・・・・・・・・・・・・84

  第5款 騎兵聯隊の捜索聯隊改編に伴う奉還・・・・・・・・・・・・・・・・・・85

   1 騎兵第一聯隊(東京)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・85

   2 騎兵第五聯隊(広島)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・86

   3 騎兵第十四聯隊(習志野)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・88

 第2節 再授与・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・89

第7章 軍旗の遭難と作戦中の奉焼・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・93

 第1節 遭難・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・93

  第1款 歩兵第十三聯隊軍旗・・・・・神風連の乱(敬神党の乱) ・・・・・・・・93

  第2款 歩兵第十四聯隊軍旗・・・・・西南の役(西南戦争) ・・・・・・・・・94

   1 軍旗喪失に関する諸説・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・94

   2 軍旗喪失の経緯・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・99

   3 軍旗再授の経緯・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・104

   4 軍旗発見及びその後の経緯・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・109

  第3款 歩兵第三十九聯隊軍旗・・・・・血染の軍旗 ・・・・・・・・・・・・112

  第4款 歩兵第四十九聯隊軍旗・・・・・軍旗火災焼失事件 ・・・・・・・・・114

  第5款 歩兵第百七十聯隊軍旗・・・・・パラオ沖海没 ・・・・・・・・・・・116

  第6款 歩兵第百二十四聯隊軍旗・・・・・軍旗埋設・回収 ・・・・・・・・・117

  第7款 歩兵第百四十七聯隊軍旗・・・・・軍旗海没・浮上 ・・・・・・・・・139

  第8款 歩兵第二百十聯隊軍旗・・・・・バシー海峡で海没 ・・・・・・・・・140

 第2節 作戦中の奉焼・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・140

  第1款 近衛後備歩兵第一聯隊・・・・・常陸丸遭難 ・・・・・・・・・・・・140

  第2款 歩兵第六十四聯隊・第七十一聯隊・・・・・ノモンハン事件・・・・・・141

  第3款 歩兵第二十八聯隊(一木支隊)・・・・・ガダルカナル島 ・・・・・・142

  第4款 歩兵第百十八聯隊、百三十五聯隊、百三十六聯隊・・・・サイパン島 ・・142

  第5款 歩兵第十八聯隊、第三十八聯隊・・・・グアム島 ・・・・・・・・・・・143

  第6款 歩兵第二聯隊・・・・ペリリュー島 ・・・・・・・・・・・・・・・・・144

  第7款 歩兵第九聯隊、第二十聯隊、第三十三聯隊・・・・レイテ島 ・・・・・・144

  第8款 歩兵第百四十五聯隊・・・・・硫黄島 ・・・・・・・・・・・・・・・・146

  第9款 歩兵第二十二聯隊・第三十二聯隊・第八十九聯隊・・・・・沖縄 ・・・・146

  第10款 歩兵第二百七十八聯隊・・・・・満洲 ・・・・・・・・・・・・・・・・147

第8章 軍旗の製造と保管・修理・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・148

 第1節 製造・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・148

 第2節 保管・修理・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・152

  第1款 明治期の保管・修理・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・152

  第2款 昭和期の保管・修理・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・171

第9章 終戦時の奉焼・奉還・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・173

 第1節 全般・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・173

 第2節 内地・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・174

  第1款 本州・四国・九州・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・174

   1 近衛第一師団隷下聯隊(近衛歩兵第一・第二・第六・第七聯隊、近衛騎兵聯隊)・175

   2 第十二方面軍(奉焼歩兵28コ聯隊、奉還歩兵18コ連隊)・・・・・・・・・・・・176

   3 第百四十四師団・第二百二十五師団(第十五方面軍・中部軍管区直轄)・・・・・179

   4 歩兵第四十四聯隊・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・180

   5 歩兵第四百五十九聯隊・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・180

   6 歩兵第三百二十一聯隊・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・182

   7 奉還された軍旗(宮中) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・182

    (1) 東京陸軍兵器補給廠長松本大佐の手記 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・182

     ア 松本大佐手記の内容 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・182

     イ 松本大佐手記の問題点 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・183

    (2) 高市近雄氏の見解 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・183

    (3) 筆者の見解 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・184

  第2款 北東方面・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・184

   1 歩兵第百二十五聯隊・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・185

   2 歩兵第二十五聯隊・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・185

   3 北東方面における軍旗奉焼状況・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・186

  第3款 南西諸島方面・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・186

 第3節 外地・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・187

  第1款 比島方面・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・187

   1 第1師団・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・187

   2 比島方面における軍旗奉焼状況・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・188

  第2款 中部太平洋方面・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・189

  第3款 南太平洋方面・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・189

   1 歩兵第八十一聯隊・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・189

   2 歩兵第七十九聯隊・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・189

   3 南太平洋方面の軍旗奉焼状況・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・190

  第4款 豪北・南西方面・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・190

   1 歩兵第十一聯隊・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・190

   2 近衛歩兵第三聯隊・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・191

   3 歩兵第二十一聯隊・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・191

   4 豪北・南西方面の軍旗奉焼状況・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・191

  第5款 ビルマ・タイ・仏印方面・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・192

   1 歩兵第百四十四聯隊・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・192

   2 歩兵第五十八聯隊・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・193

   3 歩兵第八聯隊・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・193

   4 歩兵第四聯隊・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・194

   5 ビルマ・タイ・仏印方面の軍旗奉焼状況・・・・・・・・・・・・・・・・・・・194

  第6款 支那方面・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・196

   1 歩兵第百五十七聯隊(上海 真茹) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・196

   2 歩兵第三十四聯隊(中支 鎮江) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・197

   3 歩兵第百三十九聯隊・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・197

   4 支那方面の軍旗奉焼状況・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・197

  第7款 満洲・朝鮮方面・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・198

   1 歩兵第二百三十一聯隊・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・199

   2 第百二十八師団(満洲 東寧)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・200

   3 歩兵第二百九十二聯隊(朝鮮 済州島) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・200

   4 歩兵第四百六十四聯隊(南鮮) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・200

   5 旧騎兵第二十三聯隊・旧騎兵第二十四聯隊(満洲)・・・・・・・・・・・・・・200

   6 満鮮方面の軍旗奉焼状況・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・201

脚  注・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・204

あとがき・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・218

 

 

 

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