(平成13年9月5日掲載、同17年1月1日増補改訂)
千葉陸軍病院は、明治41年4月1日、鉄道聯隊(後の鉄道第一聯隊)兵営の北東側に「千葉衛戍病院」として設立された。 その後、昭和11年10月1日に「千葉陸軍病院」と改称された。 戦後、国立千葉病院となり、現在に至る。 千葉陸軍病院は、気の荒いことで有名だったという。 その原因は、入院患者の殆どが隣接した鉄道聯隊からの入院患者であり、その気の荒さが伝染しているためだと言われていたようである。 昭和19年末、この病院に教育入隊した関亮氏の著作「軍医サンよもやま物語」(光人社NF文庫)に、次のようなエピソードが記されている。 「小笠原で負傷した兵科の見習士官が将校病室に入院していたが、包帯交換のたびにヒイヒイと悲鳴をあげる。それを看護婦が、『将校のくせに泣くとは何事ですか』と気合を入れているのを見たことがある。なんとも凄まじい病院であった。」 所在地: 千葉県千葉市中央区椿森4丁目 |