土浦海軍航空隊廻戸喞筒所及び貯水タンクの沿革 土浦海軍航空隊には、2カ所の喞筒所(そくとうじょ=ポンプ所)があった。1カ所は「霞台喞筒所」であり、もう1カ所がこの廻戸(はざまど)喞筒所である。 霞台喞筒所は現在も改築の上陸上自衛隊土浦駐屯地が利用しているが、廻戸喞筒所の方は時期不明だが施設が撤去され、現在は民有地となり会社倉庫や住宅地となっている。 廻戸喞筒所跡は、谷間に造成された「島廻ハイツ」という新興住宅地の一角にあり、かつてはここの地下から地下水をくみ上げて、これを高台にある貯水タンク(圧力槽。現在はノブレス倉庫敷地)に送水していた。 現在、貯水タンクの基部と思われるコンクリート構造物や、台上の貯水タンクと谷底の喞筒所を結ぶ細い道が戦前のまま残っている。 (参考資料:『阿見と予科練』、『土浦海軍航空隊引渡文書』) |
同 上 コンクリート製の基礎を近くで見たところ。 単なる倉庫には必要性のない構造であり、材質自体も古い物なので、多少の改修はあるかも知れないが、貯水タンク(圧力槽)の基礎部分の一部ではないかと考えられる。 |
貯水タンク跡地の東側 上の写真の倉庫の裏手に回ったところ。 倉庫敷地の中を勝手に通行するわけにはいかないので、海軍時代から残る民家の間の小道(廻戸交差点東側。上掲地図に破線で示した道)を通って行った。 |
(H23.05.29 uploaded)