(現状:: 陸上自衛隊関東補給処、住宅地)

かつての第一海軍航空廠の様子

陸上自衛隊霞ヶ浦駐屯地の広報センターに展示されている復元模型で、黄色い線で囲んだ地域が航空廠。

第一海軍航空廠は、それまでの海軍航空技術廠霞ヶ浦出張所を拡大改編して昭和16年設立、海軍の航空機やエンジンなどの組立て・修理を実施していた。

現在は、陸上自衛隊霞ヶ浦駐屯地(関東補給処などが駐屯)や住宅地となっている。

なお、ここを「霞ヶ浦海軍航空隊跡」だと勘違いしている方もいらっしゃるが、本航空廠は霞ヶ浦海軍航空隊とは別の組織であり所在地も違う。

航空廠正門跡(現、駐屯地正門)及び本部庁舎跡(補給処本館)

以前は海軍時代の建物などが多数残っていたが、施設の近代化に伴って殆ど全て建て替えられ、当時を偲べるものはあまりない。

現在確認できるのは、正門両脇の塀、下に紹介する石碑類くらいである。

神社跡

海軍時代の神社の跡らしいが、現在は殉職隊員慰霊施設となっている。向かって右側手前には海軍時代の記念碑が残る。

紀元二千六百年記念之碑

皇紀2600年(昭和15年)を記念して建てられた記念碑。

裏側には、「昭和十五年十一月十日」、「海軍航空技術廠霞ヶ浦出張所有志」とある。

記念碑の一部を拡大したところ

揮毫は、「海軍機関大佐正五位勲三等山下茂治書」とある。

(平成13年12月22日初掲)