横須賀海軍経理部霞ヶ浦支部跡の沿革

現在、「三興プラント工業株式会社茨城事業部阿見寮」（茨城県稲敷郡阿見町阿見３１７３−４）のある辺りは、かつて「横須賀海軍経理部霞ヶ浦支部」の庁舎があった場所である。　南側の玄関前には円形のロータリーがあった。

また、本部庁舎の周辺には、倉庫などの附属建物が多数建てられていた。

横須賀海軍経理部霞ヶ浦支部が当地に開設された時期は不明だが、昭和十年代には存在したものと推測される。

現在、海軍時代の痕跡は全くない。

（参考資料：　『阿見と予科練』P227、271）

横須賀海軍経理部霞ヶ浦支部跡

　海軍道路に面した正門跡（推定地）。

　正確な門柱の位置はわからないが、海軍道路沿いの海軍施設は全て海軍道路に面しているので、本部庁舎に向かって真っ直ぐ進入できる内部道路があるこの付近にあったものと考えられる。

正門跡（推定地）付近

　前方に見えるアパートは、「三興プラント工業株式会社茨城事業部阿見寮」で、本部庁舎はその辺りにあった。

本部庁舎跡

写真中央付近が本部庁舎の跡地である。

駐車場を確保するためか、三興プラント工業株式会社の建物は向きが９０度違っており、本部庁舎跡の西半分に建っている。

同上

本部庁舎跡の北東角付近に立って、庁舎の跡地を見通したところである。

本部庁舎附属建物跡

写真左は常陽銀行の駐車場で、この白い壁の内側付近に本部庁舎の後方（東北東）に位置する附属建物があった。

水道施設（？）跡

写真中央付近の畑に水道施設と思われる建物があったが、戦後開拓され、現在は完全に痕跡が失われている。

場所は、本館北北西約４０ｍの場所である。

写真左の大きな樹木は民家の庭木である。

倉庫跡

本部庁舎の西南西約５０ｍの地点にあった倉庫の跡地である。現在は民家が建っている。

倉庫跡

敷地の南端にあった倉庫２棟の跡地。

手前の民家の場所に１棟、写真中央の民家と右側の民家にまたがるようにもう１棟あった。