横須賀海軍施設部霞ヶ浦支部跡の沿革

現在、「ときわ歯科」(茨城県稲敷郡阿見町岡崎3-14-2)のある辺りは、かつて「横須賀海軍施設部霞ヶ浦支部」の本部庁舎があった場所である。 

また、本部庁舎の周辺には、兵舎、倉庫、資材置場が設置されていた。

横須賀海軍施設部霞ヶ浦支部が当地に開設された時期は不明だが、昭和十年代には存在したものと推測される。

終戦後、建物は解体されて学校などの建築資材に転用されたため、建物は全く残っていない。 現在は、施設部の敷地境界を示す「海軍用地」の標柱が1本残るのみである。

(参考資料: 『阿見と予科練』P227、271)

横須賀海軍施設部霞ヶ浦支部跡

 海軍道路に面した正面入口付近の現況である。

 「ときわ歯科」という縦書きの白い看板のある辺りが本部庁舎の玄関付近である。

本部庁舎跡

 正面玄関付近から本部庁舎跡を見たところ。

 写真中央付近横方向が本部庁舎の本館跡地で、写真右奥に見える白いアパート付近横方向が本館裏側の附属建物の跡地である。(地図参照)

本部庁舎附属建物跡

写真中央付近、横方向に本部庁舎後方の附属建物があった。 今はその痕跡は全くない。

本部庁舎附属建物後方から玄関方向を望む

本部庁舎跡を突き抜けて振り返り、同庁舎玄関方向(ときわ歯科の方向)を見通したところである。

建物跡

本部庁舎南側の建物跡で、写真中央付近、奥の方へ建物が4棟並んでいた。 倉庫又は兵舎だと思われる。

建物跡

本部庁舎南方約70mほどの場所、写真中央と左の2棟に跨るように1棟の建物(倉庫?)があった。

建物跡

上の写真の建物跡の南西約50mの地点にあった建物(倉庫?)の跡地である。 今は駐車場となっている。

建物跡

本部庁舎の南南西約20mの場所にあった建物(倉庫?)1棟の跡地。

写真中央の茶色い土の部分が建物の跡。 写真右側の道は上の写真の道の続きである。 この道の先の方に見える茶色いビルは、東京医科大学病院の建物で、霞ヶ浦海軍航空隊本部地区にあった医務室の跡である。

海軍道路と海軍用地標柱

写真中央を横切る道路が旧海軍道路(県道34号)で、青いフェンスの左端下側に海軍用地の標柱がある。

海軍用地標柱

この標柱は、横須賀海軍施設部霞ヶ浦支部の敷地と民間所有の土地との教会を示す物で、ここではこの1本だけが残っている。

(H23.06.12 uploaded)