旧金澤陸軍兵器支廠兵器庫

 

旧金澤陸軍兵器支廠兵器庫

現在第五號〜第七號の3棟が現存しており、石川県立歴史博物館として利用されている。建物の内部は、第五號(第三棟)の一部を除き大改造されている。

戦後、昭和21年に金沢美術工芸専門学校(現在の金沢美術工芸大学)の校舎に転用されたが、昭和47年石川県が譲り受け、昭和61年から石川県立歴史博物館となった。

いずれも煉瓦造二階建で、左右対称を基本とした端正な意匠になっており、長さは90メートルに及ぶ。3棟とも外観は創建時の姿を忠実に復元し、内部はそれぞれ異なった手法で構造補強を加えている。

平成2年9月11日、重要文化財に指定された。

旧第五號兵器庫

現在は博物館の第三棟として利用されている。

明治42年(西暦1909年)に竣工した。

同 上

同 上

同 上

第五號兵器庫の内部

この建物の中央部は、元の2階床を取り外して1階・2階を吹き抜けとし、明治42年の創建当時の柱・梁・トラス等の内部構造がそのまま見えるようにされている。

上の写真は1階から2階を見上げたところで、下の写真は2階の様子。

第六號兵器庫

第六號兵器庫は大正2年(西暦1913年)の竣工で、現在は博物館の第二棟として利用されている。

同 上

同 上

同 上

博物館の玄関

博物館は、3棟を通路で結んでおり、第六號兵器庫と第七號兵器庫との間に入り口がある。

第七號兵器庫

現在は、博物館第一棟として利用されている。

竣工は大正3年(1914年)。

同 上


(平成14年8月29日)