(仙台市 仙台城本丸跡登り口)

平成16年7月6日現在の状況です。

仙台城大手門跡を左に曲がり仙台城本丸跡へ向かう坂の途中にあります。

最近まで石造りの建物が残っていたのですが、仙台城石垣修復事業に伴って最近破壊されてしまいました。

昭忠記念堂は、満州事変で活躍した多門二郎中将指揮下の第二師団の満州駐剳(ちゅうさつ)を記念して作られたもので、近くには多門二郎第二師団長の胸像もありました(大東亜戦争中の金属供出により台座だけが残されていました。)が、こちらも今回の工事により一緒に取り壊されてしまいました(下の写真奥の辺りにありました。)。

(画像提供:「伍長」様)

(平成15年7月19日撮影)

破壊前の昭忠記念堂

撮影当時、すでに荒れるに任されており、不気味な感じすらしていました。

内部の状況

写真右側の壁には、かつては「盡忠報國」の銅板がはめ込まれていたが、戦時中に供出されており残っていませんでした。

「盡忠報國」の銅板の跡

天井の穴(くぼみ)

照明を吊っていた場所かも知れませんがよくわかりません。すすが大量に付いているので、終戦時か戦後に中で何かを焼いたようです。

柱の飾り

多聞二郎陸軍中将胸像台座

記念堂の向かって右側手前にありましたが、取り壊されてしまいました。

多聞二郎陸軍中将胸像台座

現在の最新状況について、仙台在住の「伍長」様から画像その他情報のご提供を頂きました。

御協力に対しまして、心から深謝申し上げます。

(平成16年4月10日初掲載、同年7月8日更新)