【平成13年2月11日掲載、同16年5月5日更新】
歩兵第四十三聯隊の兵士と日活の女優の記念写真。 右端は大倉千代子さん、中央は市川春代さん。 撮影時期・場所は不明だが、昭和13年以降の撮影。 |
部隊名・撮影時期・場所は不明だが、兵士は襟章の色からどこかの輜重兵部隊のようである。 中央は女優の宮城千賀子さんと思われる。 (この項の一部に関し、「茶々丸」様のご支援をたまわりました。) |
この写真帖の元の所持者である熊本朝一氏の出征前の写真。 熊本氏の詳しい経歴等は不明であるが、出身学校は京都商業学校、所属は歩兵第八十六聯隊のようである。 |
上等兵時代の熊本氏。 右胸には歩兵科の胸章、左胸には名札、左腕には公用腕章を着用している。 略帽は、俗に言う「椀帽(わんぼう)」であり、満洲の一部の部隊で使用されただけの試作品で、非常に珍しい物である。 |
4人の内3人が昭五式軍衣に九八式襟章と胸章を付けている。 略帽はいずれも「椀帽」である。 |
撮影場所は上の写真と同じであり、同時に撮影されたらしい。 軍服は昭五式と九八式とが混在している。 |
友人らしい小田政信氏の写真で、撮影時期は昭和17年7月頃。 翌年には新型の三式軍装が制定されるのだが、この時期になってもまだ昭五式を着用している。 こうした例は決して珍しい物ではなく、終戦の頃に改四五式を着ている人もいたという。 週番士官用の懸章を掛けているのが興味深い。 この写真の裏側には、「巡察勤務中の本官」と書かれており、小倉憲兵分隊の検閲印が押されている。 |
憲兵隊の検閲印で、「小倉憲兵分隊、★17.7.17★、検閲済」とある。 |