八雲恵美子(絵葉書)

【平成14年2月28日】

八雲恵美子(やぐもえみこ)

本名: 玉野千代子

誕生日: 明治36年8月15日

最終学歴: 相生小学校卒

大正末から昭和初期の人気女優。

18歳の時に上海に“恋の逃避行”をしたが、その後うまくいかずに傷心の帰国。大阪で芸者となり、持ち前の美貌でたちまち名妓となったが、大正13年に大阪の松竹楽劇部に、大正15年に松竹蒲田に入社して女優となり、五所平之助監督の「初恋」という作品で銀幕にデビューした。

蔦見丈夫監督「恋の闖入者」に主演して売れっ子となり、昭和2年に準幹部に昇進した。その後五所監督の「からくり娘」に主演、昭和3年に幹部に昇進した。

その後も、「果報は寝て待て」、「村の花嫁」、「美人かし間」等に次々と主演し、井上正夫、鈴々伝明、岩田祐吉らと共演して栗島すみ子に次ぐホープとして活躍した。昭和5年、岡田時彦と「その夜の妻」及び「輝やく女性」で主演した。

昭和7年以降は田中絹代にスターの座を奪われたが、「涙の瞳」、「昨日の女今日の女」、「愛の船出」等に出演して活躍した。昭和11年以降は助演にまわり、昭和13年に引退。

昭和54年逝去。