ラッフルズホテルはシンガポールの最高級ホテルで、同地が英国の植民地だった1887年(明治20年)12月に開業した由緒あるホテルである。 1899年(明治32年)には現在の建物の原型となる「コロニアル様式」の建物が完成した。

当初、このホテルは、シンガポール在住欧米人や欧米人旅行者の社交の場として設立されたため、王族や政府関係者を除くアジア人は冷遇されたと言われる。

1942年(昭和17年)2月15日、当ホテルはシンガポールを占領した日本陸軍によって接収され、陸軍将校用の宿泊施設となった。 この際、ホテル名も「昭南旅館」に変更された。

また、南方軍総司令官寺内寿一元帥の官邸としても利用されていた。

終戦直後は、進駐してきた英軍の宿泊所や臨時戦犯収容所として一時利用された。

パームコート(中庭)は椰子の木が多数生い茂っている。

 

ラッフルズホテル公式サイト:

http://www.raffles.com/EN_RA/Property/RHS/

(平成23年3月26日掲載)