近衛歩兵第一聯隊跡記念碑
近衛歩兵第一聯隊は、陸軍最初の歩兵聯隊の一つとして明治7年(1874年)1月20日、西郷隆盛が率いる御親兵を母体として編成され、1月23日に軍旗を親授された。近衛は全国選抜徴兵制によって全国各地から選び抜かれた模範青年で編成された。大正天皇・昭和天皇も皇太子時代には在隊された。
平時は皇居警護の任に当たり、戦争・事変に当たっては戦地に赴いた。明治十年の西南戦争、日清戦争後の台湾征討、日露戦争に参加した。支那事変に当たっては、昭和十四年十一月二日動員下令、近衛混成旅団(桜田兵団)の一部として大陸に渡って「広東作戦」「南寧作戦」「翁英作戦」に参加した。「翁英作戦」が中止されると南寧を包囲する中国軍と激戦を展開した。その後も、「上思県討伐、江南作戦、第一次・第二次西路作戦、仏印国境作戦など幾多の作戦に参加し、昭和十六年一月十三日に東京に帰還した。
大東亜戦争中は、終始皇居の守衛と帝都防衛に当たった。昭和二十年五月二十五日の皇居爆撃炎上に際しては聯隊をあげて出動し、消火作業に従事した。
昭和二十年八月二十五日、近衛第一師団命令により軍旗を奉焼し、九月十五日、聯隊は解散した。
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