「独速第十大隊壕」石柱
硫黄島協会が建立した石碑。硫黄島内には、こうした標柱が多数建立されている。
「独速第十大隊」とは、摺鉢山地区隊長松下久彦少佐が大隊長をつとめる独立速射砲第十大隊のことである。「速射砲」とは対戦車砲のことで、旧陸軍ではこう呼んでいた。
摺鉢山地区隊は、陸軍2コ大隊1,060名、海軍約640名から成り、早期の孤立を当初から予想して拠点陣地を構築した。
同地区隊は、千鳥飛行場方向からの敵の攻撃に対処できるよう、摺鉢山山麓から北方700〜800メートル付近を第一線陣地として独立歩兵第三百十二大隊第四中隊と第二中隊を並列、第一線陣地の支援と山麓の海軍砲台の直接掩護のため摺鉢山の山麓地域に第一中隊・第三中隊を縦深に並列して防御陣地を編成した。
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